岩部クルーズ

ツヅラ沢

 昭和二三年四月一〇日、終戦後、樺太から生まれ故郷の福島村(当時)へ引き揚げてきた山名菊太郎氏を代表とした六世帯三十五名が、それまで定住者がいなかったツヅラ沢での漁場開発を目的とし定着。

 文明の一切を廃した秘境ゆえ、もちろん電気も水道もなく、当時の社会でも人が住める場所とは考えられておらず、堅い決意と団結をもってこの地に入植したことがうかがえる。

 ツヅラ沢湾内では、縦網漁で、イワシ、ホッケ、ヤリイカ、ソイ等、種類豊富な漁をし、沖合では配縄漁でサメを捕り、肝臓は煮込んで油を抽出し衣料品材料等に、肉、ヒレは本州へ出荷。その他、季節毎に様々な漁をおこない、入植二年が経つ頃には、札幌ではツヅラ沢の塩辛は有名ブランドといわれるまでになった。

 当時の代表者であった山名 菊太郎氏の息子である山名 連氏は現在も福島町に住んでおり、特別航路ガイドとして岩部クルーズに乗り込むこともある。(要事前相談)

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